こんにちは、不用品回収の道20年、便利屋エバグリーンネオの飯田です。いつも当ブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。
私はこれまで20年以上、本当にさまざまなお客様のお宅の「お片付け」に立ち会ってまいりました。その現場で、お客様から最も多く伺うお悩みが、「一念発起して片付けたのに、どうしてか元に戻ってしまうんです」という切実な声です。
皆様も、「今度こそ!」と時間をかけて整理したのに、数ヶ月後にはすっかり元の状態に…というご経験はありませんか?
「自分はだらしないからダメなんだ」とご自身を責めてしまう方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。20年の経験から断言できるのは、片付けがうまくいかないのには「明確な理由」があるということです。
多くの方が、知らず知らずのうちに「リバウンドしやすい片付け方」をしてしまっているのです。
そこで今回は、私が現場で見てきた「片付けが失敗する典型的な落とし穴」を3つのポイントに絞って、プロの視点から徹底解説いたします。
1. 落とし穴①:片付けの「目的」が「収納」になっている
これが、私が現場で最も多く目にする「落とし穴」です。 片付けようと決意したとき、まず何から始めますか?多くの方が、収納グッズや棚を買いに走ってしまいます。
一見キレイに片付いたように見えても、押し入れやクローゼットの中はパンパン。棚の中には何が入っているか分からない「とりあえず箱」がぎっしり…。これでは、モノの総量は1グラムも減っていません。
収納とは、モノを「隠す」ことではありません。 収納テクニックに頼る片付けは、問題を先送りしているだけで、根本的な解決にはなりません。むしろ、モノの総量を把握できなくなるため、「隠れゴミ屋敷」化するリスクさえはらんでいます。
2. 落とし穴②:片付けの「順番」が「場所ごと」になっている
「今日は玄関」「明日はリビング」というように、「場所ごと」に片付けを進めようとするのも、実は非効率的でリバウンドしやすい方法です。
なぜなら、例えば「服」や「本」は、家のあちこちに点在していることが多いからです。 リビングの服を片付けても、寝室や廊下にまだ服が残っていれば、結局「自分がどれだけの服を持っているか」を把握できません。全体量がわからないままでは、本当に必要なモノを選ぶ「判断」ができないのです。
プロの現場では、必ず「モノごと(カテゴリー別)」で作業します。 「服なら服」「本なら本」と決め、家中の該当するモノをすべて一箇所に集めます。その圧倒的な量を目の当たりにして初めて、「こんなに持っていたのか」と気づき、「本当に必要なモノ」を選ぶスイッチが入るのです。
3. 落とし穴③:片付けの「覚悟」が決まっていない
「毎日15分ずつコツコツと」…一見、素晴らしい習慣に聞こえますが、私はこれが最もリバウンドを招きやすい「落とし穴」だと考えています。「一気にやる」べき理由は、精神論ではなく、極めて具体的な理由に基づいています。
理由1:モノの「総量」が見えず、判断基準が甘くなる 先ほどの「モノ別」の話とも繋がりますが、「毎日少しずつ」では、家中の服をすべて一箇所に集めるような作業は物理的に不可能です。結果、自分がどれだけのモノを持っているかという「総量」を把握できないまま、目先の小さな片付けで満足してしまいます。
私が現場で目撃してきたのは、「こんなに持っていたのか!」という一度の強烈な「気づき」こそが、「もうモノを増やさない」「これは手放そう」という厳格な判断基準を生み出すということです。いわゆるショック療法のようなものです。少しずつの作業では、この「気づき」は永遠に得られません。
理由2:「判断疲れ」が「先送り」を生む 片付けとは、「要る・要らない」という何百回、何千回もの「判断」の連続です。これは非常に疲れる作業です。
「毎日少しずつ」ということは、毎日ゼロから「さあ、判断するぞ」という重いエンジンをかけ直さなければなりません。これが面倒になり、「これは高かったから」「いつか使うかも」という迷いが出始め、判断を先送りした「とりあえず箱」が溜まっていきます。これがリバウンドの火種です。
対して「一気にやる」と決めれば、一度トップギアに入れた「判断の勢い」を維持できます。ランナーズハイのように判断が加速し、「これも要らない」「あれも要らない」と、迷いを断ち切る勢いが生まれるのです。
理由3:「劇的な成功体験」だけがリバウンドを防ぐ これが最も重要です。私が20年見てきた中で、片付けに成功し、二度と元に戻らない方は、例外なく「劇的なビフォーアフター」を体験しています。
少しずつの片付けでは、劇的な変化は感じられません。達成感が得られず、モチベーションが続きません。 しかし、一気に片付け、「何もない床がこんなに広かったんだ!」という感動を脳に焼き付けると、その「最高にスッキリした状態」が、あなたにとっての「維持したい基準」になります。
この基準を脳に記憶させることこそが、リバウンドを防ぐ最大の防御策です。「あのスッキリした状態を乱したくない」と思うから、散らかる前にモノを戻せるようになるのです。
片付けは「日常」でやるものではなく、「非日常」のイベント。大掃除なんて言葉を作った人は本当に素晴らしいと思います。 「今日、この家をリセットするぞ!」という覚悟を決めて、一気に短期集中で終わらせる。一度片付いた状態をその目に収めるために仕上げ切ってしまう。このメリハリこそが、リバウンドを防ぐ最大のコツです。
4. そもそも片付けは「専門技術」。できなくて当然です
ここまで厳しいことを申し上げましたが、一番お伝えしたいのは「ご自身を責めないでください」ということです。
私たちは学校で国語や算数は習いますが、「モノの正しい手放し方」や「整理整頓の体系的な手順」を教わったことはありませんよね。つまり、片付けは「習っていない専門技術」なんです。習得しなければなりません。
ポジショントークのようで申し訳ないですが、自己流でやってうまくいかないのは、ある意味で当然のこと。私がお客様のお宅に伺うと、「こんな状態でお恥ずかしい…」とおっしゃる方が本当に多いのですが、私はいつも「とんでもないです。これは技術のいることですから」とお答えしています。
まとめ:プロの手を借りて「リセット」する勇気
片付けがうまくいかないのは、あなたのせいではありません。収納をゴールにしたり、場所ごとに進めたり、日々の作業にしてしまったりと、その「やり方」が少し違っていただけなのです。
もし、「自分一人で、短期集中で家をリセットするエネルギーがない」「どこから手をつけていいか、もう分からない」と感じたら…。
そんな時は、私たち「片付けのプロ」を頼ることも、賢明な選択肢の一つです。 私たちは、片付けの「技術」を知っています。お客様の「要る・要らない」の判断を、客観的にサポートし、その「大仕事」を一気に終わらせるお手伝いができます。
一人で悩まず、どうぞお気軽に私、飯田にご相談ください。私が20年以上かけて培った知識と経験で、皆様の新たなスタートを全力でサポートさせていただきます。
便利屋エバグリーンネオ 代表取締役社長 飯田
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電話番号:080-3472-8209
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